自社の強みの見つけ方|経営者が「当たり前」の中から価値を見つける5つの視点

「自社の強みは何ですか?」

そう聞かれて、すぐに答えられる経営者は意外と多くありません。

長く続けてきた仕事ほど、自分たちにとっては当たり前になります。

「丁寧に対応している」
「経験が豊富」
「技術力には自信がある」

こうした言葉は間違いではありません。

ただ、それだけでは他社との違いや、お客様が自社を選ぶ理由までは伝わりにくいことがあります。

自社の強みを見つけるために大切なのは、頭の中だけで「強みを考える」ことではありません。

これまで実際にやってきたことや、お客様から返ってきた言葉を振り返ることです。

なぜ、自社の強みは自分たちでは見つけにくいのか

理由の一つは、自分たちにとって普通になっているからです。

たとえば、

  • 長年続けている対応
  • お客様への説明方法
  • 問題が起きたときの判断
  • 他社では断られる仕事への対応
  • 繰り返し依頼されている仕事

こうしたことは、毎日続けている本人には特別に見えません。

ところが、お客様から見ると、そこに価値を感じている場合があります。

だから、自社の強みを見つけるときは、

「私たちの強みは何だろう?」

と考えるだけではなく、

「私たちは実際に何をしてきたのか?」

から振り返ることが大切です。

自社の強みを見つける5つの視点

1.これまでの経験を見る

まず、これまでどんな仕事をしてきたのかを振り返ります。

  • どんなお客様を支援してきたか
  • どんな相談が多かったか
  • どんな問題に対応してきたか
  • 何を繰り返し頼まれてきたか

単に「20年の経験があります」で終わらせません。

その20年の中で、何を経験し、何ができるようになったのかを見ることが大切です。

2.専門性や技術を見る

資格や肩書きだけではなく、

実際に何ができるのか

を確認します。

同じ資格を持っていても、得意な分野や経験してきた仕事は人によって違います。

「何を知っているか」だけでなく、

その知識を、どんな場面で使ってきたのか

まで振り返ってみます。

3.自分たちの「判断」を見る

CREDISTA™ が特に大切にしているのが、判断です。

同じ仕事をしている人でも、

  • 何を最初に確認するか
  • どこを重要だと考えるか
  • 何をしないと決めるか
  • どの方法を選ぶか

は同じではありません。

そこには、その人や会社が積み重ねてきた経験や考え方が表れます。

自分たちでは当たり前だと思っている判断の中に、強みが隠れていることがあります。

4.お客様に「なぜ選んだのか」を聞く

自社の強みを、自社だけで決めないことも大切です。

お客様に聞いてみると、自分たちが想像していなかった答えが返ってくることがあります。

たとえば、

  • なぜ最初に問い合わせてくれたのか
  • 他社と比較したのか
  • 最後の決め手は何だったのか
  • 実際に利用して良かった点は何か
  • 他の人に紹介するとしたら、どう説明するか

といった質問です。

「技術力を評価してもらったと思っていたら、実は説明のわかりやすさが決め手だった」

ということもあります。

自分たちが強みだと思っていることと、お客様が価値を感じていることは、必ずしも同じではありません。

5.競合との違いを見る

競合を見る目的は、

「どちらが優れているか」

を決めることだけではありません。

たとえば、

  • 対応している顧客が違う
  • 得意な仕事が違う
  • 説明の仕方が違う
  • 大切にしていることが違う
  • 判断の基準が違う

ということもあります。

「勝っている・負けている」ではなく、

自社は誰にとって、どんな違いがあるのか

を見ることが重要です。

「丁寧」「高品質」「経験豊富」で終わらせない

強みを見つけると、

「丁寧な対応」
「高い技術力」
「豊富な経験」

といった言葉になりがちです。

ここでもう一度、具体的な事実に戻ります。

たとえば「丁寧」なら、

  • 何を説明しているのか
  • どこまで確認しているのか
  • 他では省かれがちな何をしているのか
  • その結果、お客様にどんな違いが生まれているのか

まで考えてみます。

強みは、きれいな言葉を作ることより、事実を具体的にすることから見つけやすくなります。

CREDISTA™ が「原本(SOURCE)」を大切にする理由

CREDISTA™ では、その人や会社が実際に積み重ねてきた、

  • 経験
  • 価値観
  • 専門性
  • 判断
  • 顧客との関わり

などの一次情報を原本(SOURCE)として大切にしています。

AIに「自社の強みを考えて」と頼めば、それらしい文章を作ることはできます。

しかし、その会社が実際に何を経験し、どう判断し、お客様からどう評価されてきたのかは、先に人間側から渡す必要があります。

まず事実を集める。

そのあとでAIに整理や比較を手伝わせる。

CREDISTA™ では、この順番を大切にしています。

強みは、見つけて終わりではありません

見つけた強みが、本当にお客様に価値として伝わるかは、実際に使ってみないと分かりません。

Webサイトやプロフィール、営業資料、サービス説明などで使い、

  • どんな反応があったか
  • 問い合わせにつながったか
  • お客様が同じ部分を評価したか

を確認します。

反応を見ながら、必要であれば言葉を直します。

自分で決めて終わるのではなく、実際のお客様の反応から強みを磨いていく。

これも大切な工程です。

次に読む

自社の強みが見えてきたら、次は相手に伝わる言葉にすることが必要です。

自社の強みを言語化する方法

前田浩一

AI時代の「対話デザイン」専門家 / CREDISTA™ コーチング 代表
人にもAIにも選ばれる「クレド経営」を伴走します。

ITベンチャー企業や外資系企業でテクノロジーの最前線に触れた後、ブランディング、広報、コミュニケーションデザインの領域で独立。

2010年代には、福祉分野の指導者を育成するオンライン資格講座をプロデュースし、全国2,000名以上の資格取得者の育成に携わりました。

現在は、教育・医療・福祉分野を中心に、経営者や専門職の「自分軸」を言葉にするコーチングと、その想いや専門性をWeb・AIを通じて届ける仕組みづくりを支援しています。

若い頃には、NHK放送『大草原の小さな家』のウイリー役など、声優として活動した経験があります。「言葉は、内容だけでなく、声や伝え方によって人の心に届く」という実感は、現在の対話支援にもつながる原点の一つです。

NLP(神経言語プログラミング)をはじめとする心理・コミュニケーションメソッドを学び、米国NLP協会認定マスタープラクティショナー等の資格を取得。

経営者の内側にある原本からCOREを見つけ、判断軸とクレドを整え、人にもAIにも正しく伝わり、信頼される経営基盤をデザインしています。

研修講師実績

・六本木ヒルズにおけるブランディング研修
・厚生労働省「全国高等学校就職ガイダンス」メイン講師
・大学・専門学校・高校におけるキャリア支援、EQ自己分析・面接技法研修
・福祉・介護・保育従事者向けコミュニケーション/ストレスマネジメント研修
・発達特性と家族関係をテーマとした講演
・ローコード・ノーコードによるWeb制作研修
・AI×Web戦略研修

アドバイザー実績

医療機関、福祉事業者、教育関連団体などのWeb・情報発信支援に加え、地方自治体や金融機関等にデジタル地域通貨のSaaSプラットフォームを提供する企業のプロジェクトに参画。自治体実証実験アプリのUI設計・ロゴ開発などを担当。