「選ばれる理由」を言語化するには?経営者・専門家が確認したい5つの視点

「自社の強みは何ですか?」

という質問と、

「なぜお客様は、他ではなくあなたを選ぶのですか?」

という質問は、似ていますが同じではありません。

経験が豊富でも、技術力が高くても、それだけでお客様が選ぶとは限りません。

お客様が選ぶ理由には、

  • 自分・自社の強み
  • 相手にとっての価値
  • 他との違い
  • 信頼
  • 実際の経験

など、いくつもの要素が関係します。

だから「選ばれる理由」は、キャッチコピーを考えることから始めるのではありません。

まず、実際に何をしてきたのか、そしてお客様が何を評価してきたのかを確認します。

「強み」と「選ばれる理由」は同じではない

たとえば、

「専門知識があります」

は強みの一つです。

でも、お客様が実際に選んだ理由は、

「専門知識を、分かりやすく説明してくれたから」

かもしれません。

この場合、

専門知識=強み

ですが、

分かりやすく説明してくれる=選ぶ理由

になっています。

だから、自分が強みだと思っていることだけで「選ばれる理由」を決めないことが大切です。

なぜ「選ばれる理由」は自分では見えにくいのか

長く仕事をしていると、自分のやり方が当たり前になります。

  • いつも確認していること
  • 顧客への説明方法
  • 問題が起きたときの判断
  • 他では対応しない仕事への対応
  • 大切にしている基準

本人にとって普通でも、お客様から見ると大きな違いになっていることがあります。

だから「選ばれる理由」を見つけるときは、自分だけで考えないことが大切です。

「選ばれる理由」を見つける5つの視点

1.これまでの経験

どんな仕事をしてきたか。

どんなお客様を支援してきたか。

どんな問題に対応してきたか。

その経験の中に、現在の強みにつながるものがないかを確認します。

2.専門性

資格や知識だけではなく、

その専門性によって、何ができるのか

まで見ます。

同じ肩書きでも、得意分野や実際の経験は違います。

3.判断

CREDISTA™ では、特に判断を大切にしています。

  • 何を最初に見るか
  • どこを重要だと考えるか
  • どの方法を選ぶか
  • なぜその方法を選ぶか

こうした判断には、その人の経験や価値観が表れます。

4.お客様が実際に選んだ理由

ここが非常に重要です。

お客様に、

「なぜ当社を選んでくださったのですか?」

と聞いてみます。

自分では気づいていなかった理由が見つかることがあります。

  • 話しやすかった
  • 説明が分かりやすかった
  • 専門性が伝わった
  • 同じような事例を経験していた
  • 考え方に共感した

こうした実際の言葉は、「選ばれる理由」を考える重要な材料です。

5.他との違い

競合との違いも確認します。

ただし、

「うちの方が優れている」

という比較だけではありません。

  • 得意な顧客
  • 得意な課題
  • 大切にしていること
  • 判断の仕方
  • サービスの進め方

などの違いを見ることが大切です。

「丁寧」「高品質」「経験豊富」で終わらせない

「選ばれる理由」を考えると、

丁寧だから
信頼できるから
経験があるから

という言葉になりがちです。

そこで、

誰に対して、どんな場面で、何をして、それがどんな価値につながったのか

まで具体的にします。

たとえば、

「丁寧に対応します」

ではなく、

初めて相談する人にも分かるように、専門用語を使わず説明し、判断に必要な選択肢を整理する

まで書けば、その会社らしい具体性が出てきます。

AIに「選ばれる理由」をゼロから作らせない

生成AIに、

「私の会社が選ばれる理由を考えて」

と頼めば、もっともらしい文章は出てきます。

しかし、その文章が実際の会社を表しているとは限りません。

先にAIへ渡したいのは、

  • 実際の経験
  • 専門性
  • 判断
  • 顧客の声
  • 実際の事例
  • 他との違い

です。

その情報をもとに、AIに整理・比較・文章化を手伝わせます。

CREDISTA™ では、

AIに何を作らせるかではなく、AIに何を渡すか。

を大切にしています。

言葉にしたら、実際の反応を見る

「選ばれる理由」は、一度決めたら終わりではありません。

Webサイト、プロフィール、サービス紹介、営業資料などで実際に使います。

そして、

  • 問い合わせがどう変わったか
  • お客様がどの言葉に反応したか
  • 実際の相談で何を評価されたか

を確認します。

自分たちが考えた「選ばれる理由」と、実際のお客様の反応が違えば、言葉を見直します。

自分自身の事実と、お客様から返ってきた反応の両方を見ながら磨いていく。

これが大切です。

まとめ

「選ばれる理由」は、広告用のキャッチコピーを作ることではありません。

まず、

  • 自分・自社が積み重ねてきた経験
  • 専門性
  • 判断
  • 実際のお客様の声
  • 他との違い

を確認します。

その中から、

なぜ自分・自社なのか

を言葉にしていきます。

CREDISTA™ では、こうした実際の経験や判断などの一次情報を原本(SOURCE)として大切にしています。

自分の中だけで答えを作るのではなく、実際のお客様の反応も確認しながら、「選ばれる理由」を磨いていきます。

CREDISTA™ coachingについて

自分の経験や専門性から「選ばれる理由」を整理したい方は、CREDISTA™ coachingをご覧ください。

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前の記事: 自社の強みを言語化する方法

前田浩一

AI時代の「対話デザイン」専門家 / CREDISTA™ コーチング 代表
人にもAIにも選ばれる「クレド経営」を伴走します。

ITベンチャー企業や外資系企業でテクノロジーの最前線に触れた後、ブランディング、広報、コミュニケーションデザインの領域で独立。

2010年代には、福祉分野の指導者を育成するオンライン資格講座をプロデュースし、全国2,000名以上の資格取得者の育成に携わりました。

現在は、教育・医療・福祉分野を中心に、経営者や専門職の「自分軸」を言葉にするコーチングと、その想いや専門性をWeb・AIを通じて届ける仕組みづくりを支援しています。

若い頃には、NHK放送『大草原の小さな家』のウイリー役など、声優として活動した経験があります。「言葉は、内容だけでなく、声や伝え方によって人の心に届く」という実感は、現在の対話支援にもつながる原点の一つです。

NLP(神経言語プログラミング)をはじめとする心理・コミュニケーションメソッドを学び、米国NLP協会認定マスタープラクティショナー等の資格を取得。

経営者の内側にある原本からCOREを見つけ、判断軸とクレドを整え、人にもAIにも正しく伝わり、信頼される経営基盤をデザインしています。

研修講師実績

・六本木ヒルズにおけるブランディング研修
・厚生労働省「全国高等学校就職ガイダンス」メイン講師
・大学・専門学校・高校におけるキャリア支援、EQ自己分析・面接技法研修
・福祉・介護・保育従事者向けコミュニケーション/ストレスマネジメント研修
・発達特性と家族関係をテーマとした講演
・ローコード・ノーコードによるWeb制作研修
・AI×Web戦略研修

アドバイザー実績

医療機関、福祉事業者、教育関連団体などのWeb・情報発信支援に加え、地方自治体や金融機関等にデジタル地域通貨のSaaSプラットフォームを提供する企業のプロジェクトに参画。自治体実証実験アプリのUI設計・ロゴ開発などを担当。