自社の強みを言語化する方法|経験・判断・顧客の声を事業の言葉に変える

自社の強みが何となく分かっていても、

「では、それをどう説明しますか?」

と聞かれると、言葉に詰まることがあります。

「経験があります」
「丁寧に対応します」
「技術力があります」

これでは間違ってはいませんが、他社との違いまでは伝わりません。

強みを見つけることと、強みを伝わる言葉にすることは別の作業です。

この記事では、自社の強みを、Webやプロフィール、営業、サービス説明などで使える言葉にする方法を整理します。

強みは「見つけること」と「言葉にすること」が別

たとえば、

「対応が丁寧」

という強みが見つかったとします。

ここで終わると、他の会社も同じことを言えます。

そこで、

  • 誰に対して
  • どんな場面で
  • 何をしているのか
  • なぜそれをしているのか
  • その結果、相手にどんな価値が生まれるのか

まで具体的にします。

すると、「丁寧」という一言の中にあった違いが見えてきます。

まず、事実から離れない

強みを言語化するときに、最初からキャッチコピーを考える必要はありません。

先に確認するのは事実です。

  • 実際にどんな仕事をしてきたか
  • どんなお客様を支援してきたか
  • どんな問題を解決してきたか
  • どんな判断をしてきたか
  • お客様から何と言われたか
  • なぜ継続や紹介につながったのか

この事実が、言葉を作る材料になります。

CREDISTA™ では、こうした一次情報を原本(SOURCE)として大切にしています。

強みを言語化する5つの変換

1.特徴を「相手にとっての価値」に変える

たとえば、

「医療業界で20年の経験があります」

だけでは、経験の説明です。

そこから、

20年の経験があることで、相手に何ができるのか

を考えます。

経験そのものではなく、その経験が相手にどう役立つのかまで言葉にします。

2.抽象的な言葉を具体的な事実に変える

「丁寧」
「安心」
「高品質」
「柔軟」

こうした言葉だけでは違いが分かりません。

「丁寧」なら、

初回相談で○○まで確認する
専門用語を使わず説明する
実施後も○○までフォローする

というように具体化します。

3.経験を「何が分かるようになったか」に変える

経験年数だけではなく、

その経験によって何を見抜けるようになったのか

を考えます。

長年の経験から、

  • 問題が起こりやすいポイントが分かる
  • 顧客が迷いやすい部分が分かる
  • 先に確認すべきことが分かる

という違いが生まれている場合があります。

これなら、単なる「経験豊富」より具体的です。

4.専門性を「判断の違い」に変える

専門性は、知識の量だけではありません。

その人が、

どこを見て、どう判断するか

にも表れます。

同じ情報を見ても、経験や専門性が違えば判断が変わります。

その判断の違いは、その人や会社ならではの価値になる可能性があります。

5.自己評価を「顧客の言葉」と照らし合わせる

自社では「技術力」が強みだと思っていても、お客様は、

「説明が分かりやすかった」

ことを評価しているかもしれません。

自分たちが考えた強みと、実際のお客様の反応を比べることで、より伝わる言葉になります。

「誰にとっての強みか」を明確にする

強みは、すべての人にとって同じ価値になるとは限りません。

たとえば、

「じっくり相談できる」

ことを求める人もいれば、

「短時間で結論を出してほしい」

人もいます。

だから、

  • 誰に
  • どんな状況で
  • どんな問題について
  • どんな価値を提供するのか

まで考えることが大切です。

強みを「選ばれる理由」までつなげる

自社の強みを言葉にできても、それだけで「選ばれる理由」になるとは限りません。

お客様が実際に選ぶときには、

  • 他にも選択肢がある
  • 価格も比較する
  • 相性も見る
  • 信頼できるかも見る

からです。

そこで、

自社の強み
→ 相手にとっての価値
→ 他との違い
→ 選ばれる理由

まで考えます。

次の記事では、この「選ばれる理由」をどう見つけ、言葉にするかを詳しく整理します。

AIに言語化を手伝わせるときに、先に渡すもの

AIは文章を整えることが得意です。

ただし、

「うちの会社の強みを書いて」

とだけ頼むと、一般的な表現になりやすくなります。

AIへ渡したいのは、

  • 実際の経験
  • 専門性
  • 判断した理由
  • 顧客の声
  • 実際の事例
  • 競合との違い
  • 誰に伝えたいのか

といった情報です。

CREDISTA™ が大切にしているのは、

AIに何を作らせるかではなく、AIに何を渡すか。

という考え方です。

言葉にした後は、実際に使って確かめる

強みを言語化したら、

  • Webサイト
  • プロフィール
  • 営業資料
  • 提案書
  • SNS
  • サービス説明

などで使います。

そして、

お客様はその言葉に反応したか

を確認します。

言葉は、作った時点で完成とは限りません。

実際の反応を見ながら、より伝わる形へ直していきます。

次に読む

強みを言葉にできたら、次は「なぜ自分・自社が選ばれるのか?」まで考えてみます。

「選ばれる理由」を言語化するには?

前の記事: 自社の強みの見つけ方

前田浩一

AI時代の「対話デザイン」専門家 / CREDISTA™ コーチング 代表
人にもAIにも選ばれる「クレド経営」を伴走します。

ITベンチャー企業や外資系企業でテクノロジーの最前線に触れた後、ブランディング、広報、コミュニケーションデザインの領域で独立。

2010年代には、福祉分野の指導者を育成するオンライン資格講座をプロデュースし、全国2,000名以上の資格取得者の育成に携わりました。

現在は、教育・医療・福祉分野を中心に、経営者や専門職の「自分軸」を言葉にするコーチングと、その想いや専門性をWeb・AIを通じて届ける仕組みづくりを支援しています。

若い頃には、NHK放送『大草原の小さな家』のウイリー役など、声優として活動した経験があります。「言葉は、内容だけでなく、声や伝え方によって人の心に届く」という実感は、現在の対話支援にもつながる原点の一つです。

NLP(神経言語プログラミング)をはじめとする心理・コミュニケーションメソッドを学び、米国NLP協会認定マスタープラクティショナー等の資格を取得。

経営者の内側にある原本からCOREを見つけ、判断軸とクレドを整え、人にもAIにも正しく伝わり、信頼される経営基盤をデザインしています。

研修講師実績

・六本木ヒルズにおけるブランディング研修
・厚生労働省「全国高等学校就職ガイダンス」メイン講師
・大学・専門学校・高校におけるキャリア支援、EQ自己分析・面接技法研修
・福祉・介護・保育従事者向けコミュニケーション/ストレスマネジメント研修
・発達特性と家族関係をテーマとした講演
・ローコード・ノーコードによるWeb制作研修
・AI×Web戦略研修

アドバイザー実績

医療機関、福祉事業者、教育関連団体などのWeb・情報発信支援に加え、地方自治体や金融機関等にデジタル地域通貨のSaaSプラットフォームを提供する企業のプロジェクトに参画。自治体実証実験アプリのUI設計・ロゴ開発などを担当。